火災保険金額の設定方法
火災保険の対象となるのは建物や家財です。
保険金額の設定は、建物や家財の評価額が基準になります。
契約にあたっては、建物や家財に適正な評価額を設定する必要があります。
契約時に評価額を正しく設定しておかないと、万一の場合に十分な補償を
受けられないことがありますので、適正額を設定するようにしましょう。
特に注意が必要なのは、建物の評価額です。
建物は年月の経過とともに変動しますので、長期契約や自動継続契約については、契約途中や契約を更新する都度、建物の価値を適正に評価した上で保険金額を定期的に見直すことが重要です。
評価額の決め方には、新価(再調達価額)と時価の2つの基準があります。
再調達価額とは、保険の対象である建物や家財と同等(同じ構造・用途・質・規模など)のものを現時点で再築または再購入するために必要な金額を基準にそた評価額です。
時価額とは、再調達価額から経年使用による消耗分を差し引いた金額を基準にした評価額です。
評価額の注意点
火災保険では評価額よりも金額を少なくした場合には、万一のときに損害額どおりの
保険金が支払われないことがあります。
多く設定した場合は、評価額以上には支払われませんので、無駄な保険料を
支払い続けることになります。
また、時価額を基準に保険金額を設定した場合は、損害額が事故発生時に時価額を基準として算出されます。
ですので、保険金額だけでは同じ建物を立て直したり買い替えたりすることができなります。
そういう問題があるため、保険金額を再調達価額で設定する必要があります。
現在では時価ではなく新価で契約するのが一般的になってきています。